カテゴリー「博物館」の記事

2009年9月 1日 (火)

永青文庫訪問

 週末、久し振りに電車で上京した。5月に甥っ子の結婚式で高田馬場まで出向いたけれど、カミサンと二人きりで上京するのは、多分、結婚以来初めての愚挙かと思う。

 他に用事があっての上京だったけれど、用事の前に、是非、一緒に永青文庫へ行きましょうと云うカミサンの希望で、山手線の目白駅から徒歩30分の道のりを、炎天下、やっとの思いで歩いた。こんなに歩くのかい。みのる君は例によって苦情を並び立てながら辛抱強く、しかも都内じゃ歩行禁煙、歩道には結構吸殻が落ちていたけれど、タバコも吸えない過酷な状況に耐えて、永青文庫を目指した。

 細川家の屋敷跡の鬱蒼とした森の中に永青文庫がある。都会の真ん中で蝉時雨とは恐れ入った。ちょうど「白洲正子と細川護立~最後の目利きから学んだもの~」と云う企画展を開催中で、しばし白洲正子が細川護立のコレクションから美意識を養ったと云う国宝や重文を拝見。改めて、パトロン抜きでは芸術は芸術になり得ないと云う現実をかみ締めた次第。河上徹太郎夫妻が暫時武相荘に逗留していたと云う。知らなかった。

 別館ではコーヒーを頂ける。30分も歩いた所為ですっかり汗だくのみのる君には有り難いメニューだった。

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2009年8月19日 (水)

池田記念美術館

 新潟県南魚沼市浦佐に小泉八雲文学資料室を備えた池田記念美術館がある。ベースボール・マガジン社の創設者、池田恒雄氏の個人収集の寄贈を受けて南魚沼市が建設した美術館の由。1階の「スポーツ文化展示室」には東京オリンピックや相撲、プロ野球のさまざまなコレクションが展示してある。2階には小泉八雲に関する資料が沢山飾られている。雲洞庵の後は、カミサンとこの客も疎らで長閑な美術館を見学した。

 八雲は東大の英語講師を排斥されたが、後任が夏目漱石だった由。熊本の第五高等中学の英語教師を辞して後も、漱石が後任だった由。知らなかった。八雲に宛てた細君の全文カタカナの手紙も展示されており、亭主を一番大事と気遣う文章が微笑ましかった。

 館内を一巡後、1階の喫茶コーナーでコーヒーを頂いた。松江市とこの美術館でしか味わえない八雲の愛した味と香りの由。喫茶コーナーからの八海山の眺めも良い。広い庭園をアヒルが優雅に散歩していた。

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2008年10月18日 (土)

大原美術館

 備前の後は、倉敷へ向かった。勿論、大原美術館が目当て。みのる君も一度は訪ねたかった場所。カミサンは独身時代に名画を拝見していた。

 岡山県倉敷市の美観地区到着は午後1時半。駐車場はどこも満杯だったが、運良く市立図書館駐車場に空きがあった。ここに車を止めて、美観地区へ向かう。まず、腹ごしらえだね。私がご馳走するわ。カミサンが珍しく気前の良い申し出。大原美術館そばの「亀遊亭」と云うレストランで遅い昼食。アルコールが飲めないのが無念。ここのコーヒーは閑谷学校売店の小母さんが淹れたものと大分違った。

 エル・グレコの「受胎告知」で有名な大原美術館の収集品には圧倒される。美術館の礎を築いた児島虎次郎の絵にはあまり興味無いが、モネの「睡蓮」やゴーギャン、ルノワール、セザンヌ、青木繁、岸田劉生、小出楢重、荻原守衛、等々の作品群には圧倒された。これだけ本物を揃えるなんて。創立者、大原孫三郎の財力に呆れ返ってしまった。大原孫三郎は閑谷学校出身。学問と経済。芸術はパトロン次第。パトロンで文化が育つ。目の当たりにして、改めて庇護者の力に感じ入ってしまった。モディリアーニの「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」も拝見。まさかこんな所に、こんな絵があるなんて。みのる君の不勉強にも呆れるが、モディリアーニに出喰わしただけで、今回のドライブは大成功だった。

 美術館には外国の観光客も多かった。山陽の片隅でも外国人観光客を集められる。シャッター通りが目立つ地方都市は倉敷に学べ。目玉があれば世界中から人が集まる。交通渋滞も起こる。良い事じゃないか。

 帰りがけ、美術館脇の喫茶店「エル・グレコ」でコーヒーを飲む。やっぱり、閑谷学校売店の味とは違っていた。

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2008年6月26日 (木)

急須コレクション茶俚庵

 小布施町の案内マップを見ていたカミサンが声を上げる。あら、急須のコレクションが見られるわ。前から急須を探しているけれど、なかなか気に入った物が見つからない。ちょっと寄ってみましょう。もしかしたら、気に入った物があるかも知れない。いつものようにみのる君を誘う。

 「急須コレクション茶俚庵」は民家の一角にある。土蔵を改築して、ご主人の父君が収集したものに、ご自身が集められたさまざまな急須を数多く展示。一部即売。カミサンはじっくりと拝見して、一つを値切って購入。もう一つ気に入った物があったが、これは非売品だから駄目、と断られてしまった。

 庭先でお茶を頂いた。建物は明治時代の民家。釈迦三尊像に見立てて石を配した庭を眺めながら、縁側でお茶を飲む。白髪に白い髭のご主人が丁寧にお茶を淹れてくれた。カミサンは奥の座敷が気に入ったようで、図々しくも上がりこんで床の間を拝見。しばし呑気に過ごした。

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2008年6月24日 (火)

北斎館

 長野県の小布施町に葛飾北斎の肉筆画等を収蔵した「北斎館」と云う記念館がある。前々からカミサンが訪問したがっていた所。訪ねて驚いた。観光バスでやって来るお客が多い。北斎館前の広い駐車場には何台ものバスが駐車中、立派な土産物店には大勢が土産物を物色している。北斎の人気なのかな。驚いた。

 晩年の北斎は小布施に長く逗留し、画業の集大成をはかった由。掛軸や屏風、美人画等の肉筆画や富嶽三十六景、北斎漫画が展示してある。赤富士や神奈川沖等の馴染みの絵も拝見。なかなか楽しめた。

Hokusai  ETCのポイント還元の特典を早速利用。雨の休日(高速道路はどしゃ降り。現地は青空が出ていた)にわざわざ出掛けて行った。写真はケータイで撮影。

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2008年6月12日 (木)

日本シャンソン館

 義母、義弟一家とみのる君の家族総出で群馬県渋川市にある芦野宏館長の「日本シャンソン館」を訪ねたことがある。イブ・モンタンやアダモ、高英男、岸洋子と云った内外シャンソン歌手の衣装やゆかりの品々が展示してあったり、ライブもあったり。庭は印象派のモネの「ル・ジャルダン」を再現している。花壇には白雪姫の人形なんかが配置してあって、ちょっとメルヘンの世界かね。シャンソンなんて、普段余り耳にしないけれど、こうした場所に足を運ぶのも一興。でも、再訪の意欲は湧かない。やっぱり、ロック派にシャンソンは似合わないかな。

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2008年5月30日 (金)

富弘美術館

 母をあちこちドライブに誘った折、群馬県みどり市にある「富弘美術館」を訪ねた。手足の自由を失った星野富弘氏が描く優しい水彩詩画が評判を呼んで多くの観客を集めているが、母も一度は訪ねてみたいと云うので、ドライブ計画に組み込んだ次第。日光へ抜ける国道122号線沿いにあって、今は新しい建物になったが、新築前に訪問。足腰の弱った老母を案内して、美術館に入ると、直ぐに案内係がエレベーターを利用するよう促してくれた。親切な提案だったが、昔気質はにこやかな顔で遠慮を申し出て、階段を上った。身障者への配慮が行き届いているが、気丈な老母にはかえって余計な待遇だったみたい。やっとの思いで階段を上り少し疲れた様子だったが、植物の絵やそこに添えられた温かい言葉をブツブツと読みながら、熱心に見て回った。大したものだね。以前に1、2度訪ねているみのる君には目新しい発見もなく、少々退屈だった。今から6年前の、ちょうど今時分のこと。

 建物が新しくなってからは一度も行っていない。日光方面に行くような機会があれば、もう一度訪ねてみようか。などと思うが、大型観光バスがひっきりなしにやって来るから、きっと、落ち着いて見られないだろうね。

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2008年1月24日 (木)

宮沢賢治記念館

 何年か前、カミサンと東北方面をドライブした折に花巻市にある宮沢賢治記念館に立ち寄った。

 みのる君が学生の時分、半年位、宮沢賢治をじっくり読まされた事があるが、あまり好きな作家でなかったので、身を入れて読まなかった。その時熱心に読んでいれば、大きな顔をしてカミサンに薀蓄を語る所だったけれど、うまくいかないものだね。

 一緒に入場券を買って、館内を一周。成程、成程。農業者としての一面や多方面に関心を示していた宮沢賢治に触れて感心してしまった。「下ノ畑ニ居リマス」と云う看板が愉快だった。

 喫茶室でコーヒーを飲んだ後は、イギリス海岸まで足を伸ばした。鉱物好きだった賢治が花巻市内を流れる北上川の一角を、イギリスのドーバー海峡に似た地質から自ら名付けた地名の由。別段、変わった景色ではなかったな。

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2008年1月23日 (水)

一茶記念館

 大分前になるが、長野県柏原にある「一茶記念館」を訪ねた。記念館が新装オープンする前。

 是がまあつひの栖か雪五尺

 小林一茶が晩年を過ごした故郷の雪景色を句にしているが、みのる君が家族と訪ねたのは、雪に閉ざされるなんて想像出来ない盛夏の午睡を貪る時間帯。一茶にまつわる品々を眺めたり、裏手にある俳諧寺や墓を拝見しただけ。俳句愛好者の一団が俳諧寺の周辺を徘徊していた。好きな人たちっているもんだね。みのる君は「是がまあ」と嘆じた一茶の心情をかみしめようとしたけれど、夏の盛りじゃ大雪なんて想像出来ないし、暑くて、暑くて。早々に車に戻ってしまった。

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2008年1月19日 (土)

土屋文明記念文学館

 群馬県の榛名山の麓に群馬県立土屋文明記念文学館がある。一度、母を案内してここを訪ねた。

 なかなか斬新なデザインの建物。常設展示室はぐるりと一回り出来るような展示になっており、一回りすれば土屋文明の業績が理解出来る按配。短歌ファンには格好かも知れない。老いた母は、目を細めてじっくりと見て回っていた。みのる君は手持ち無沙汰だった。

 隣りは特別・企画展示室になっている。みのる君の知人がこの企画展示室のレイアウトを請け負ったと話していたけれど、ただ薄暗いだけじゃん。少々凝り過ぎだぜ。印象も薄くって企画の内容は忘れてしまった。後日、知人に感想を述べたら苦笑していた。

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