映画・テレビ

兵隊やくざを拝見

 過日、テレビで放映された懐かしい映画、「兵隊やくざ」を拝見。この映画はみのる君が多感な少年時代に映画館で見ている。当時は座頭市を単純に喜んでいたみのる君は、座頭市の勝新太郎の新作と云うだけの興味で見に行ったかと思う。乱暴で荒唐無稽な戦争映画だったが、大いに楽しんだようで、何本か続編も見に行った覚えがある。1965年製作。増村保造監督。田村高廣がこの映画でブルーリボン賞最優秀助演男優賞に選ばれたそうだ。

 規律を重んじる軍隊の一面がよく描かれている。見直してみると、乱暴なシーンが実に多い。シリーズ化された程、この映画は大いに受けたが、きっと、この映画で留飲を下げた者も多かったのではないだろうか。当時のみのる君は背景に忖度する程の年齢には達していなかったようで、単純に喜んでいたが、今思えば、何故、夢中になれたのか分からない。当時は毎週のように映画館に通ってはチャンバラ映画や任侠物、怪獣映画に夢中になっていたから、数多い娯楽映画の一つに過ぎなかったのだろうが、反骨に満ちた映画には拍手を送っていたようだ。横暴な上官に盾突く。理不尽さを批判する。みのる君も留飲を下げた一人だったのだろう。

 軍隊の性格は今も変わっていないのだろうと思う。時々テレビに流れる周辺国の軍隊の飛び跳ねるような行進シーンを見ると呆れ返ってしまう。「兵隊やくざ」に描かれた関東軍の跋扈はさまざまな組織に今も生きている。規律第一。大義名分さえ唱えていれば、大方は許される風土。段々右傾化していく今日、気を付けないと、映画のような世界が再び現実のものとなってしまうかも知れない。改めてこの映画を拝見したみのる君は後味の悪さを覚えてしまった。07年3月にもブログで「兵隊やくざ」を取り上げたが、見直してみると、印象が大分変ってしまっている。多分、年取った所為だろう。

| | コメント (0)

ザ・ビートルズ・トリビュートライヴ

 WOWOWで放映した「ザ・ビートルズ・トリビュートライヴ~グラミー・スペシャル~」を拝見した。ポール・マッカートニーとリンゴ・スターが一緒に演奏するのは、解散以来の由。すっかり見入ってしまった。

 50年前にビートルズがアメリカの国民的バラエティ番組「エド・サリヴァン・ショー」に出演した際の映像も交え、さまざまな歌手がビートルズナンバーを披露。オリジナルに近い編曲が多く、大いに楽しませて貰った。当時の映像も流れ、エピソードや4人の生い立ちも紹介され、みのる君は感激しまくった。

 「イエスタディ」を女性歌手が披露してくれたが、一部歌詞を変えていたかも知れない。サビの部分の「she」が「he」に聞こえる。英語が苦手のみのる君でも「she」と「he」くらいは聞き分けられる。女性ゆえのアレンジかと思う。みのる君の壊れた耳の所為で思い込んでしまったのかも知れないが…。きっと彼女の配慮だろうと思いたい。いたく感激してしまった。カミサンに聞いてみると、きょとんとしていた。

 ビートルズが日本にやって来た時、みのる君が通っていた優等生ばかりの学校では「あんなグループのコンサートには行ってはならぬ」とお達しが出た。遠い過去の記憶なので曖昧模糊だが、その頃はベンチャーズに傾倒していた時分でドラム一辺倒、それ程の失望は無かった。しかし、学校側の無理難題には呆れてしまったように記憶している。その後、映画やラジオで彼らの音楽が身近になり、やがては自らコピーするようになった。みのる君の息子がビートルズのCDを全巻揃えるまでになったのも、親が車で流すビートルズナンバーが子守唄代りになっていたからだろう。彼らの影響は絶大だ。

 懐かしさもあって、十分に堪能できたひとときだった。

| | コメント (0)

加藤和彦音楽会を拝見

 昨日、NHKBSプレミアムで「きたやまおさむの“加藤和彦音楽会”」を拝見した。

 昼間は用事があって外出していたものだから録画拝見となったが、思わず、2回も見てしまった。最初は一人で、二度目はカミサンと夕食中に、じっくり拝見。すっかり白いモノが増えたきたやまおさむの口吻は、ちっとも昔と変わっていない。話の腰を折ってばかりで、あれで、商売は大丈夫かい、なんて混ぜ返したら、カミサンは笑っていた。

 さまざまなエピソードが語られたが、いずれも懐かしい思い出の世界だった。当時、みのる君は、どちらかと云うとベンチャーズばっかり聴いており、ドラムに夢中の時代だったが、ギターにも染まり出した頃。みのる君がロックからフォークへ移行していく時代。今でも車の中で、帰ってきたヨッパライを聴いている始末。団塊の尻尾世代には聴くものすべてが新鮮だったのだろうし、影響も受けやすかったのだろう。久し振りに懐かしい時代を思い返した。

 カミサンはタイガースの元メンバーが顔を出したものだから、大はしゃぎだった。

 そして、本日。この番組をBDへダビング。みのる君の永久保存版が完成した。

| | コメント (0)

久々にリンゴ・スターを拝見

 過日、何気なくWOWOWにチャンネルを回したら、思いがけず、リンゴ・スターのライブをやっていた。驚いたね。元ビートルズメンバーのライブをテレビで見るなんて、ン十年振りかな。束の間、大いに楽しませて貰った。「オクトパス・ガーデン」は勿論、「イエロー・サブマリン」なんかをナマで聴けるなんて、まるで思っても見なかった(みのる君が不案内だけかも知れないが)。まさに至福のひと時。カミサンは笑っていた。原曲(レコード)に近いアレンジも良かった。イエロー・サブマリンは合いの手もレコードそのままの感じで、益々身を乗り出す有様だった。他に、「アイ・ワナ・ビー・ユア・マン」や「アクト・ナチュラリー」、極めつけの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」まで、昔、さんざん耳にしていた(今も車の中ではちょくちょく耳にしているけれど)曲ばかり。このひと時で、少し若返ったかも知れない。7年前のアメリカでのライブの模様だったらしいけれど、一目見た瞬間にリンゴと分かり、、風貌も雰囲気も若い時のまま、一気にテレビに釘付けとなってしまった。今時の、歌だかおしゃべりだか分からないような、ほとんど無個性の音楽と比べると、昔親しんだメロディの方が余っ程素晴しい。今もご活躍のリンゴの、変わらぬ音楽スタイルに安心もした。久々のドラム演奏を見入ってしまった次第。ピアノ演奏もご披露してくれた短い時間のライブ。充実した晩だった。

| | コメント (0)

わが愛しのキャンディーズ

 広島、四国方面ドライブ中は、毎度のことだけれど、車の中で音楽を流しっ放しだった。特筆は、昔NHKで放映した「わが愛しのキャンディーズ」だ。確か、DVDに保存したはず、と出掛ける前に探し回ったら、あった、あった、部屋の隅っこにホコリをかぶったDVDが見付かった。5年程前にNHKで放映されたものだ。これを車の中で再生。移動中は画面を見られないが、歌を聴くだけでも十分眠気予防になった。みのる君は、キャンディーズの最後のコンサートを本気で見に行くつもりだった隠れファンの一人。当時は仕事に追われていて、それどころでは無かった。悔やまれたが、いい歳だし、雑踏嫌い、正統派とは距離を置きたい性分も災いした。

 四国の岬巡りの時は一般道路を走ったが、この時、信号で止まるたびにサイドブレーキをかけて、画面を再生(停止の合図が画面のオン、オフになっている。これを改造する程熱心でもない)し、3人の明るい歌声を聴いていた。供養でもある。隣のカミサンは鼻で笑いやがる。確かに、大の大人が大音量で聴くのは、ちょっと憚れるかな。

 スーちゃん逝去のニュースは京都ドライブの折に聞いたが、同じくドライブ中に耳にしたテロ事件の首謀者死亡ニュースよりショックが大きかった。年下の女の子の逝去の方がより強烈だったか。スーちゃんの葬儀のニュースではみのる君が一番憧れたミキちゃんの姿もあった。テレビに映し出された彼女の姿は年の積み重ねを感じさせた。やっぱり、人は歳を取るものなのか。

 3人の元気な歌声、大胆なコント、電線音頭で盛り上がった時代、みのる君が夜の巷間をさまよった時代が遠ざかって行く。

 スーちゃんのご冥福を祈る。

| | コメント (0)

忠臣蔵 暁の陣太鼓

 倉橋良介監督、森美樹、嵯峨三智子、近衛十四郎等出演。1958年作品。

 週末の早朝、TVで拝見した。この時代特有の賑やかな娯楽作品ながら、意外に楽しめた。嵯峨三智子扮する三日月お勝が堀部安兵衛(森美樹)に心奪われていく様子が丁寧に描かれており、お決まりの筋書きと分かっていても、ついつい引き込まれてしまった。隠れた名作かも知れない。

 無責任な庶民感情が露骨に表現されており、世論の力侮るなかれと云いたかったのかも知れない。いや、世論は卑しく煩わしいものと表現したかったのかも知れない。誇張された判官贔屓に怖さも感じた。

| | コメント (0)

デカワンコ

 太陽にほえろのメロディに惹かれて、ついつい見てしまった、2回目も。

 原作が漫画の由。多部未華子のイメージ刷新に笑ってしまった。週末だから、これもあり、かな。ただ笑うのみ。「太陽のほえろ」のアレンジは堪能できた。みのる君世代は松田優作。音楽が身体に染み込んでいる。昔、さんざんギターでコピーしていたものだから、ついつい曲に釣られてしまう。

 ついでに、吹越満は捜査一課9係から異動になったのかな、なんて思ってしまった。

| | コメント (0)

球形の荒野

 二夜連続でフジテレビの「球形の荒野」を見てしまった。

 そもそもフジテレビ自体をあまり見ないし、ましてやフジテレビのドラマには無関心なみのる君としては珍しい。ついつい、と云ったところ。やはり、原作が松本清張の所為か。「球形の荒野」は、昔、島田陽子が野上久美子を演じた映画を見て以来かな、久し振りに清張の世界を楽しんだ(途中、ちょっとうたた寝してしまった部分もあったけれど)。

 昭和30年代の風景を醸し出すのにご苦労された様子が窺える。ハイライトを頻繁に吸う場面や、さり気なく箱の大部分を手で覆って健康被害の注意書きを隠す辺りは、微笑ましいご苦労か。もう少し汗をかくシーンが多くても良かった。総じて及第点のドラマだったかな。絶対勝利を妄信する戦争加担者の暴走ぶりは、権限移譲を進めるどっかの国の独裁者を揶揄しているようだった。

| | コメント (0)

クリュチェフスカヤ

 先週、NHKハイビジョンのプレミアム8で「クリュチェフスカヤ」を特集していた(5月5日再放送あり)。みのる君は山登りをしないが、懐かしく拝見。

 実は、今から19年も前、ソ連崩壊直前に、知人の写真家が西側諸国では初めてこの山に登った。新潟空港からハバロフスク経由でカムチャツカの最高峰に挑む知人を送迎し、帰国後は写真展や写真集作りに人肌脱いだみのる君だ。写真集では文章を受け持ち、奥付に「稲みのる」を誇示した記念すべきみのる君の第一作。知人の作品を通してさんざんクリュチェフスカヤを眺めてきたから、懐かしくもなる。

 知人がクリュチェフスカヤに挑んだ時期は5月、絶好の季節だった由(と云っても、極寒。カメラも機能しなくなる由)。この時期を逃すと雪解けとなって、蚊だかアブだかが大発生して難儀すると聞いていたが、成程、NHKのクリュチェフスカヤを拝見すると、画面一杯、縦横無尽に虫が飛び回っていた。取材班は苦労したのだろうな、と思う。

 クリュチェフスカヤのとなりに「カミン」と云う山が聳えている。富士山のようなクリュチェフスカヤより余っ程変化に富んだ山(勿論、写真で見る限り)だが、最高峰の影に隠れてしまったか、番組では簡単な紹介程度にとどめており、少々残念だった。19年も前に西側代表が初登攀した事実に触れていなかったのも、残念だった。

| | コメント (0)

クライマーズ・ハイ

 過日、WOWOWで「クライマーズ・ハイ」を拝見。原田眞人監督。堤真一、山崎努、堺雅人等出演。2008年製作。

 谷川岳衝立岩を初登攀した東京雲稜会とか、大久保清、連合赤軍等身近だったニュースや知人の話題が飛び交う映画と云うことで、興味を持って拝見したが、少々ガッカリだった。スクープに血眼の新聞記者にうんざりしてしまうが、客観性を失いかねない報道の危うさは見事に出ている。大手新聞社に対する対応意識は理解出来るものの、いささか乱暴。販売担当の言い分や広告の意味を忖度しない主人公の尊大さに呆れてしまう。地方紙の社長は類型的だし、偏見だし、監督の独り善がりか、クライマーズハイか。期待して観たので、落胆は大きかった。大久保事件や連合赤軍事件を報道する側にいた親父殿がこの映画を観たら、どんな反応を示しただろうか。現場を懐かしむか、大笑いしたか。多分、両方だっただろうな。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧