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世の人の見付ぬ花や軒の栗

 等躬の住まい近くに可伸と云う僧が俗世間を避けて隠棲していた。ここを訪ねた芭蕉は、「栗といふ文字は西の木と書て、西方浄土に便(たより)ありと、行基菩薩の一生杖にも柱にも此木を用(もちひ)給ふとかや」(岩波書店:日本古典文学大系「芭蕉文集」より)と前書きして、以下の句を「奥の細道」に披露している。

 世の人の見付ぬ花や軒の栗

 芭蕉記念館のすぐ近くに可伸庵跡がある。

Kasin

 一応、立ち寄ってみた。小さな待合みたいな軒先が設えてあった。

Kuhi02

 今回は福島県の白河や須賀川周辺を走り回ったが、途中、小高い丘の上に鎮座する天文台を見付けた。その時は気にも留めず、田舎道の一角にあって明かりも少ないだろうから、きっと星空を楽しめるのだろうなと云った感想と羨ましい環境と思いつつ素通りしてしまった。後になって思い返せば、もしかしたら、あの天文台はかの有名な「白河天体観測所」だったか知れない。天文好きなら誰でも知っている観測所だ。

 相変わらずみのる君の迂闊さに呆れてしまった。その時は芭蕉に気を取られていて天文台までは気が回らなかった。もう少し頭は柔軟であってほしい。極めて残念なり(とは云え、諸般の事情で観測所はすでに閉鎖されているはずだけれど。でも、やっぱり残念)。

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