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須磨明石訪問

 今年の9月の連休は須磨、明石を訪ねた。関東地方から5百㌔以上も離れている場所には深夜の移動に限る。渋滞とは無縁の快適さだ。朝7時には須磨浦公園に到着。お目当ての芭蕉句碑をカメラに収めた。朝日を浴びて句碑が眩い。

Suma1

 蝸牛角ふりわけよ須磨明石

 公園の背後にある鉄拐山からの眺望を詠んだ句。源氏物語の須磨の巻、「明石の浦はただはひわたる程なれば」に依ったものと云う(山本健吉:芭蕉全発句)。

 須磨寺の近くに現光寺(別名源氏寺)と云う寺があって、ここにも芭蕉の句碑がある。

Suma3

 見渡せば詠れば(ながむれば)見れば須磨の秋

 みのる君が談林時代の駄作と評した句だ。改めて須磨で句を噛み締めてみると源氏物語に因んだ苦心が窺えるか。

 須磨寺には「須磨寺やふかぬ笛きく木下闇(こしたやみ)」の句碑がある。

Suma2

 須磨浦公園から須磨寺に向かう途中、平敦盛の「史蹟敦盛塚」があった。芭蕉は敦盛の石塔を見てあわれさに涙をとどめかねたそうだが、みのる君はそうした感興を抱かなかった。長距離ドライブで少々疲れてしまったか。ただ、今回のドライブに当たっては、あらかじめ、一応は平家物語を紐解いて(岩波書店の古典文学大系)、敦盛と熊谷直実の有名な一節に目を通していたので、カミサンには自信を持って説明することが出来た。カミサンは、「5月連休では四国でクマガイソウの群生を見て、今度は直実ね。今年は熊谷に縁があるわね」と笑っていた。

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