« 龍湖山方外院も訪問 | トップページ | 節電対策 »

ちいさき魚は眼にも入らず

 先週はカミサンの故郷を訪ねたが、今度はみのる君が生まれ育った町へ出掛けた。

 やっぱり昔の賑わいはなく、歩いている人が少ない。駐車場も空きが目立つ。シャッターを下ろした店ばかりが目に付く。まるで活気がない。

 昼時、カミサンと和食の店に入った。確か、この辺りに橋があったはずだけれど。窓の外を見回すと、木陰の向こうに小さな橋が見える。みのる君が子供の時分、毎週のように映画館へ通った道すがらにあった橋だ。今も同じ佇まいなので、何となくホッとする。いつも満員で、クライマックスでは拍手すら起こった映画館はすでに無く、今は駐車場となっている。満車であれば少しは救われるが、止まっている車は少ない。寂しい限りだ。

 東海二君やリョウさん等とおだを上げた店なんか、とっくの昔に消えてしまったし、日がな一日議論にふけったり、カミサンを案内したこともある喫茶店は廃屋となっていた。戦前に建てられ、戦火を免れた建物(百貨店)が解体されると云う話は聞いていたが、カミサンが育った故郷の家同様、すでに更地となっていた。国の登録有形文化財にも指定された建物だったが、行政は愛想が無かったようだ。歴史的建造物に関心もなく、文化育成にも無頓着な行政かも知れない。情けないね。

 カミサンと閑散とした商店街を一巡。魅力を失った街を離れた。萩原朔太郎が詩に書いた「広瀬川」は今も豊富な水量を誇っており、ちいさき魚は眼にも入らなかった。

|

« 龍湖山方外院も訪問 | トップページ | 節電対策 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 龍湖山方外院も訪問 | トップページ | 節電対策 »