カミサンの用事
京都到着の晩は大学で教鞭をとっているカミサンの友人と再会して三人で賑やかな酒宴、後は珍しくちょっと豪華なホテルに泊まった。
翌朝、カミサンは早速着物に着替える。いよいよ今回の目的、家元のご尊顔を拝して親授式に臨む時がきた。着物姿になると所作も大人しくなる。
カミサンを目的地へ無事に送り届けるのがみのる君の役目。カミサンの一世一代の晴れ舞台だから、3年振りに有休を使って彼女を案内した次第。式が何時に終わるか分からないから、テキトーに時間を潰して頂戴。カミサンの言に従って、みのる君は琵琶湖へ向かう。
もう一泊して買物したい、と云う我儘なカミサン。金が無いから車中泊覚悟でも良いかと問えば、一向に構わないと云う。では、車中泊の場所でも下見しよう。みのる君は健気に空いた時間を使って道の駅探訪となった。やさしい亭主さ。
予想より早めに終了した模様で、京都から80㌔近くも離れた琵琶湖の北にいたみのる君の所へメールが届く。終わったから迎えを乞う。てっきり午後までかかるものと思い込んで、呑気にドライブを楽しんでいたみのる君は、慌てて返信。すぐには無理、2時間近く待て。それから、急いで京都へ戻った。
待ち時間を利用して、カミサンは買物に精を出していた。お返しやら記念の品やらを見繕っていた。マメだね。カミサンはみのる君の感想なんかに少しも頓着せず、さっさと車の後部シートで着物から普段着に着替えてしまう。ワンボックスカーの利点。カーテンを閉めれば、どんな場所でも変身可能。所作も本来のカミサンに戻ってしまう。さて、いよいよ活動開始、北野天満宮の骨董市へ行きましょう。早速本領発揮だ。



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