本日、地球に最も近付くルーリン彗星だが、日曜日未明、目覚めたついでに庭に出てみたが、見付からなかった。近眼ゆえの悲しさ。目が良ければ星の世界を目指していたに違いないみのる君だ。ハンデが悔しい。最接近の頃は土星近くにいるはずだから、良い目安になるな、と思っていたけれど、やはり、駄目だった。残念。パジャマ姿のまま庭先で頑張る訳にもいかず、早々に諦めて部屋に戻ってしまった。ただ、幸いなことに、一つ流れ星が見られた。
ずいぶん昔、みのる君は彗星探索を夢見ていた。
彗星は太陽に近付くと明るさを増す。明るくなって彗星を見付けやすくなる時間帯、つまり、太陽が隠れている時間で太陽の近くと云えば日没後の西の空か夜明け前の東の空に限られる。夕方より明け方の方が空気は澄んでいるに違いない。毎朝、夜明け前の東の空を、隅から隅まで大型の双眼鏡でじっくりゆっくりチェックしていく。彗星は星と違って、点では無い。ボーッと淡い雲の欠片のように見える。星雲と同じような姿。見間違えると不味いので、傍らに星図を置き、怪しいと思ったら、星図を広げて星雲か否かを確認する。地味で地道な作業。
探索には大型双眼鏡が必要になる。大型の双眼鏡と云えば、勿論、フジノンの15㌢双眼鏡。これが欲しい。みのる君はこの巨大な双眼鏡が欲しくてたまらなかった。しかし、当時から百万円を超える代物。貧乏人には手も出ない。足が出たら大騒ぎだ。と云って、バイトしてお金を貯めようなんて根性も無かったし、熱意も無かった。結局、彗星探しは諦めてしまった。その後、パソコンが世の中を席巻して、近頃はパソコンを使った画像処理の彗星探しが主流みたい。不精も甚だしい。
今頃のルーリン彗星は日没後に東の空に現れ、ほぼ一晩中見られる。こんな彗星も珍しい。大雑把に云うと、太陽から遠ざかっていくルーリン彗星が、地球の外側の軌道で地球とすれ違うため(すれ違うと云ってもエラク離は離れている)、地球から見ると、ちょうど太陽を背にした形になって一晩中拝めることになる。
長時間露光の写真では尾も写るだろうけれど、肉眼ではぼんやりした雲の欠片。写真みたいな形を想像すると、きっとガッカリすると思う。
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