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夕陽に向かって歩く

 先週末、久し振りに一時間半も歩いた。

 みのる君の自宅は不便な郊外にある。バスの便はあるけれど、数時間に1本程度。首都圏でありながら、公共交通機関の整備は無茶苦茶遅れている。だから、自家用車に頼ってしまう。だから、公共交通機関は赤字になる。このイタチゴッコだから、自治体は抜本対策を打てない。やむを得ないが、市内で呑むとなると、代行を利用するしか無いと云う現実は悲しい。街なかで呑んで代行を使うと、もう一軒ハシゴしてもお釣が来る程の費用。毎回これに往生しているから、段々と賑やかな場所には縁遠くなってしまう。

 先週末は、久し振りにリョウさんや仲間たちと呑もうと云うことになった。が、いつもであれば付き合いの良いカミサンが同行しアルコール抜きのご相伴に預かって、彼女の運転でご帰還するので代行の気遣いは無かったが、生憎、今回は茶事と骨董巡りが忙しくて、時間までに帰って来られない。迎えに行くから、行きはタクシーでも使って頂戴。なんて云われてしまった。

 で、珍しく一念発起さ。この際、市内まで歩いてみよう。

 宴会時間の2時間前に自宅を出発。陽はすでに西に傾いている。幸い、微かな北風程度。冷気が身に応えるが、我慢の範囲。例によって素足にサンダルスタイルで、ひたすら夕陽に向かって歩いた。車であれば10分程度で着いてしまう工業高校脇の川まで一時間。陽は沈み、金星も木星も輝き出している。南の空には半月が浮かんでいる。青から朱に、やがては黒に変わる空の色を眺めながら歩くなんて、本当に久し振り。

 更に歩を進め、みのる君が母校近くの呑み屋到着は宴会の30分前。ほぼ予定通りに着いた。さすがに寒さが応えたが、まもなく北西に宇宙ステーションが見えるはずだから(一応、事前に見える時間をチェックしておいた)、もうし少しの辛抱。店から少し離れた暗がりで夜空を見上げると、やっぱり郊外と違って、星の光が小さい。それでも、何とか移動するISSを発見。満足して店に入った。

 宴会は盛り上がった。普段は車依存で滅多に歩かないから、酔いの回りが早いかと思ったが、意外に頑丈だった。いつも通り怪気炎を吐いてすっかり上機嫌になった所で、タイミング良くカミサンが迎えに来てくれた。呑み屋まで車なら15分程度の距離しか無い。1時間半の苦労は何だったのだ。やっぱり、車が良い。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

健康的ですね。
僕も二駅分とかなら何度か歩いたことありますね。
両方とも花火大会の帰り道でした。

いつも有難うございます。歩くことは、確かに健康的ですが、今回は「呑む」と云う不健康の為に、健康的な手段を選んだ次第で、若干心苦しい所です。 (稲)

投稿: 元木 | 2008年12月 8日 (月) 16時05分

素敵な冒険でしたね。宇宙ステーションを計算に入れた所など貴方らしい。でも、足元は固めた方がよいのでは。

耐える所が健康の秘訣と妄信しているものですから、なかなか。温かいご教示有難うございます。 (稲)

投稿: Bianca | 2008年12月 9日 (火) 07時24分

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