大いなる西部
1958年アメリカ映画。ウィリアム・ワイラー監督。グレゴリー・ペック、チャールトン・ヘストン、キャロル・ベイカー、ジーン・シモンズ等出演。壮大なスケールの西部劇謳歌の映画。船乗りと西部魂の対比もあって楽しめる映画。板子一枚下は地獄を生き抜いてきたと云う設定のグレゴリー・ペックの沈着ぶりが様になっているし、チャールトン・ヘストンのヨソモノを見下す態度も堂に入っている。
終盤、牧童頭のチャールトン・ヘストンが自らの雇い主である牧場主と対立するシーンが見所。往々にして主人は傲慢である。主人が私憤に巻き込まれた部下達は如何に処すべきか。業を煮やしたチャールトン・ヘストンは敢然と主人の行動を批判し、戦線離脱を表明するが、主人は反省しない。諫言も空しい。彼の苦渋に満ちた選択が身につまされる。まるで日本の義理人情の世界を見ているような錯覚に陥る。義理人情に縛られていると、しばしばこの陥穽に近付くことがある。怖い話。
4月5日、チャールトン・ヘストンが84歳で逝った。往年のスターの訃報に接すると、時の流れを身近に感じてしまう。昭和も遠くなりにけりだね。
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コメント
16歳のころ見た最初の西部劇です。当時ワイダやベルイマンなど私にとっては難解な映画ばかり見ていたので、あ、解りやすくてスカッとする、こちらが好みであると思いつつも、恥ずかしくて友人には内緒でした。へストンも政治的立場などもあり、今や悪評さくさくですが、映画の世界を代表する存在感でした。「十戒」「ベンハー」なども思い出します。
さすがに色々なジャンルに興味がおありですね。わかり易いと言えばわかり易い映画も肩が凝らなくて良いかも知れません。 (稲)
投稿 Bianca | 2008年5月 1日 (木) 09時10分