有難い親切
昔、友人の剣道の猛者と群馬県の西端にある妙義山を登ったことがある。奇岩が天を衝く山容が有名な山で、みのる君も猛者も若かったね、怖いもの知らずで奇岩のてっぺんまで登って万歳三唱。それから下仁田の方へ下ったが、途中で体力が消耗、二人してダラダラとバラス道を歩いていると、一台の軽自動車が脇に止まった。訝って車を覗き込むと、若い女性が運転しており、横にその母親と思しき年寄りが乗っている。駅まで送りましょうか。嬉しかったね。猛者もみのる君も辞退する理由はない。お言葉に甘えて、駅まで乗せて貰った。こう云う時に救いの手を差し伸べてくれるって非常に有難い。きっと母親が娘を促して情けない若者を救ったのだろうけれど、まだまだ、田舎には人情が残っていたね。
同じ頃、東海ニ君と山に登った時も、通りすがりの車から乗せてやろうと声を掛けられた。一台だけでない、数台の車から有難い親切な申し出を受けた。県道沿いを歩いていたから、車の往来の邪魔になっていたかも知れないけれど、まだまだ、奇特な人が多かった時代。
今でも、こんなふれあいは残っているのだろうか。みのる君自身、道路で草臥れている人を見かけても、声をかけようなんて気にはならない。善意を裏切る輩が跋扈するご時世、うかつに優しい手を差し伸べて居直られては危ない。そんな風に考えてもおかしくない時代なのかね。それとも、みのる君が冷淡なのかな。
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コメント
わたしも北海道のいなかで雪の中バス停に立っていると、車が止って、乗せてもらったことがありました。あれはそう、27年前ですから、いまは違うかも知れません。
そういう時の親切って、非常に有難いですよね。 (稲)
投稿 Bianca | 2008年2月 9日 (土) 20時47分