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日向ぼっこ

 昨日は穏やかな小春日和だった。忙しいカミサンが珍しく余裕があったとみえて、どう、久し振りに縁側で日向ぼっこしながらお茶でも如何、なんて殊勝なことを云う。ちょっと年寄りくさくないかい。夫婦が縁側でお茶を飲むなんて、まるで型にはまったドラマのワンシーンじゃん。などと悪態を付くも、お付き合いも円満の秘訣、仲良く縁側で一服に及んだ。

 一昨日はカミサン一人で遠方のお茶友達を訪ねている。我が家のお茶会で世話になったから、今度はご招待するわ、などと云うお誘いに軽々と乗って、車で片道一時間半もかかる道のりを一人で出向いていった。出掛ける前に道路マップを入念にチェックしていたけれど、無事にたどり着いたみたい。彼女から頂いた茶菓子なんぞを喰いながら、カミサンの冒険譚に耳を傾ける。帰りは一時間で戻って来られたわ。どう、大したものでしょう。大きな築山もあって、立派な門構えの家だったわ。きっとお金持ちなんだろう。お茶の先生で金が無いのは我が家くらいのモンさ。ウチだって、それなりに立派よ。立派なのは桜の木ばかりさ。桜植える馬鹿って云うし(勿論、桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿のもじり)。その内、カラマツも杉の木も大きく育ってしまって、千年も経つと我が家は深い森になっちまうぜ。近所迷惑も甚だしい。などと、軽口を叩きながら、風もない静かな日和のひとときを縁側で過ごした。

 午後のカミサンは弟子に茶を教えた後、書道教室へ通うために百人一首に出てくる貞信公の歌を一生懸命に筆でなぞって、練習に余念がなかった。貞信公ってどんな人かしら。などと余計な神経を廻らして、みのる君の書斎に飛び込んで来る。字を書く練習の方が大事だろうに。仕方ないから、再びお付き合いさ。書棚から拾遺集やら後撰集やらを引っ張り出して、ほれ、これが貞信公の歌だよ、略歴も巻末に載っている。ふむふむ、なるほど。カミサンは一人納得して部屋に戻って行った。おいおい、夕飯は大丈夫だろうな。

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