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2007年7月 6日 (金)

漠々とした宇宙

 光の速さで一年かかる距離を「1光年」と云うけれど、なかなか実感がない。

 仮に1kmを1光年とした場合、太陽と地球の距離は、大雑把に云えば1センチ半程度かな。冥王星までが6メートル程度になるかと思う。自宅から1km離れた場所を想像してみよう。冥王星までが6メートルだから、玄関を出て、今日はいい天気だなと空を仰いでいる内に冥王星に辿りついてしまう。6メートルはそんな程度の距離だね。太陽までは1.5センチ。決して遠くはない。近過ぎる距離だ。1kmの距離って云えば、歩いて15分程度の所だ。

 で、太陽に一番近い星は、と云うと、ケンタウルス座にあるプロキシマという星で、4.3光年の距離にある。4.3km向こう。歩いて1時間とちょっとかかる。次に近い星は、へびつかい座のバーナード星で、6.0光年、6km先。太陽系に近くて、惑星も確認されているエルダヌス座イプシロン星は10.5光年、10.5kmも離れている。全天一の明るさを誇るシリウスまでは8.7光年、8.7km向こうだ。歩けば2時間半近くかかる。最近、新たに太陽系以外の惑星として注目を集めているペガスス座の「オシリス」は150光年、150km先だ。オリオン座のM42、M43と云う大星雲までは1300光年、つまり1300kmも離れている。とっても歩いていける距離じゃない。銀河系の直径は10万光年。自宅から10万km先と云えば、地球を2周半する程の距離になる。

 ちなみに、1300光年先のオリオン大星雲だが、光が地球に届くのに1300年もかかると云うことであって、つまり、今の我々が見ている大星雲は1300年前の姿と云うことだ。飛鳥時代末期、元明天皇が即位した頃に光った光が、やっと今時分に届いた訳。えらく遠い。

 太陽系に一番近い星までが4.3km、次の星までが6km先。次は8.7km、10.5km先、と原野に点在する家を想像すれば、宇宙の広さも身近に感じられる。銀河系の大きさが10万kmで、こうした銀河系が更に遠い場所に無数に点在している。なんとも広々とした空間だね。その間には何もない。こんな漠々とした宇宙に、人類以外の知的生命体が存在すると思う?

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