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青虫登場

 数日前から玄関の作りつけの下駄箱にカミサンがくちなしを一輪挿した花入れを飾っている。毎朝、その周りが汚れていたが、朝の慌しい時なのであまり気にも止めてなかった。仕事を終えて帰宅する頃には、そんなことをすっかり忘れていたが、休日、ようやく不審に思って仔細に見ると、何やら小さな丸い物がいくつも落ちている。何だこりゃ。よく見れば、くちなしの葉の裏に青虫が一匹。鮮やかな緑色の青虫が葉っぱを喰っていやがる。と云うことは、この丸いのは青虫の糞じゃん。

 カミサンは一年中庭の草木を一輪、二輪、あちこちの部屋に活けているが、時にはこうしたオマケが付いてくる。みのる君は人間の言葉が通じない生き物は好きでないから、早速カミサンを呼んで処分を依頼。カミサンは全く動じない。青虫の貪っている葉をちぎって、庭の埋め込みにそっと置いてくる。青虫が蝶になるのよ。潰しちゃ可哀相でしょう。ごもっとも。でも、表舞台に出るまでは、ひっそりと陰に隠れていてほしいな。大体、舞台裏は興醒めするものさ。

 みのる君が小さい頃、マサキの生垣の家に住んでいた。ある年、このマサキに無数の毛虫が巣食ってしまい、やがて膨大な数の白い蛾になった。こんなモンに我が物顔されたら堪らん。毛虫の時は部屋にまで闖入して来て、何十匹もの黒いのが畳の上を匍匐前進。大いに家族を悩ませた毛虫共めが、今度は蛾に変身して空中を飛び回っていやがる。みのる君は憤然と立ち上がり、棒っ切れを振り回してこの蛾共に勝負を挑んだ。棒を振り回すと、面白いように蛾が棒に当たって落ちていく。棒に当たるとパチッと手応えのある音がする。数日間の攻防戦の末、とうとう蛾の姿を見なくなった。我勝利せり。これが癖になって、以後、しばらく蛾を見ると、手近にあるモノサシなんかを使って叩き落としていた。結構、残酷だったね。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

そのころ何か大っぴらに表現できない不満があったのではありませんか。

飛んでいる蛾を叩き落すのは、確かにストレス解消になります。不満云々でなく、人間の闘争本能みたいなものかも知れません。 (稲)

投稿: Bianca | 2007年7月16日 (月) 22時40分

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