只今入院中
尻餅をついて腰椎を圧迫骨折、寝たきりの入院生活を送っている。当分は治療に専念、コンピュータ無縁の師走となった。
前々から気になっていたが、台所の蛇口の根元からわずかに水漏れがあって、時々、カミサンがこぼしていた。ごく微量なので、しばらくは放っておいたが、段々とひどくなる一方。とうとうカミサンが、何とかしてよ、なんて癇癪を起こした。いちいちふき取るのが面倒になったか。テレビでコマーシャルしているような業者だと、案外、高く付くぞ。道具1本で幾らと云う値段が取られると聞く。2、3本、ないし数本の道具でも持ち出されてはとんだ目に合いかねない。慎重居士のみのる君は市役所に電話して、近所の指定業者を紹介して貰った。お陰で、直ぐにやって来て、ちょっと見て不具合箇所を的確に見抜き、蛇口を交換しないと駄目、と云われてしまった。痛い出費だが、仕方無い、近所のよしみを持ち出して修理代を値切って、何とか水漏れは解決。道具があれば簡単だろうけれど、素人の弱いところだね、やっぱり専門家にすがるのが一番手っ取り早い。敷地内の水道管が破裂して漏水した場合、工事の証拠写真を取って、市に申し出ると、払い過ぎた水道料金の一部を返してくれると云うが、蛇口の水漏れは、多分、対象外だろうね。業者は笑っていた。
今年は、京都訪問4回と云う愚挙をはじめ、青森は竜飛、下北半島を走り回り、、紀伊半島巡りやら水戸の偕楽園、岐阜の明治村、NHKドラマに触発されて埼玉は川越や新潟の天地人の舞台やら、実に多くの地を訪ねた。
調べてみると、走行距離は1万1千㌔を超えていた。何と云う消耗。新車を買ったからと云って、少々度が過ぎたかと思う。自嘲を踏まえて自重せねば。
しばらくは雪の季節。例年、冬眠の時期。雪解けまで、しばし休息だ。お金も尽きたことだし。大人しくしていようと思う。
実は、カミサンが宗旦忌に出席している間、時間を持て余したみのる君は兵庫まで車を走らせ、学生時代の同人仲間に再会していた。みのる君が結婚式に駆け付けてくれて以来だから、相当の年月が経つ。久し振りに友の顔を拝んだが、昔とちっとも変わっていなかった。遊び癖も同じ。相変わらずだね。
寺の住職となった友人だが、すっかり立派な坊主となっていた。
みのる君が独身時代、何度か彼の寺を訪ね、姫路城を案内して貰ったり、神戸でご馳走になったり、一度は正月早々彼や同人仲間と京都で呑み明かし、酔った勢いで100㌔以上も離れている彼の寺まで、皆がタクシーで押し掛けて、改めて呑み直した乱暴な思い出もあり、つくづく無礼極まりない振る舞いだったと我ながら呆れ返る始末。今回も、直前になって電話を掛け、友人の都合なんぞお構いなしでお邪魔した次第で、大黒さんには頭が上がらない。お昼までご馳走になり、お土産まで頂戴してしまい(大変美味かったです)、恥の上塗りをしてしまったかな。さすがにみのる君の図々しさも度が過ぎたようだ。とは云え、みのる君の結婚式に出席したことを忘れていた友人にも恐れ入った。失礼な奴め。
去る6月、カミサンと京都を訪問した際に叶わなかった国宝の「待庵」見学。今回はあらかじめ1ヶ月前に予約を入れておいたので、カミサンの念願が叶った。用意周到も大事だ。
少々早めに山崎に着いたので、予約時間までの半時、サントリーの蒸留所を見学。こちらも、前回見学出来なかった所。決められた見学コースを案内して貰うには時間が不足しており、やむなくショッピングコーナーで我慢する。
ショッピングコーナーでウィスキーの試飲が楽しめるが、運転手に付き呑めませんと云うステッカーを首からぶら下げて歩くみのる君には気の毒なコーナーだった。カミサンはニコニコしながら試飲に挑戦。一杯100円ばかりが目立つメニューから、よりによって一杯2300円以上も取られる年代物を注文しやがる。挙句に呑み切れず、近くで試飲を楽しんでいたお客に残りを譲ってしまう。勿体無い。大馬鹿者め。
予約時間ちょうどに妙喜庵到着。俳諧連歌の祖、山崎宗鑑が隠棲したと云われている妙喜庵だが、ここに国宝の待庵がある。すでに数名の女性陣が住職から待庵の由来を拝聴していた。
撮影禁止の念を押されて、じっくりと見学。とは云え、数分もあれば一巡出来る狭い敷地。でも、カミサンは熱心に隅々まで見ていた。利休作と云うことで、思い入れがあるのだろう。みのる君は手持ち無沙汰の呈だった。
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