金環日食観望

 待望の金環日食を見た。勤め人ゆえに仕事を休むゆとりもなく、仕方なく職場の庭で拝見。昨日は曇天だったので半ば諦め気分だったけれど、何とか日差しが戻って来た。こりゃ、急がねばならない。用意周到を旨としているから、慌てることもなかったが、一応、安物のカメラとあらかじめ用意しておいた日食用のサングラスをしっかり抱えてのご出勤だった。

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 まずは、太陽が欠けていく様子を撮る。職場の物好きも集まってくるので、日食用のサングラスで順番に見てもらう。それぞれ、短い感想を述べる。「おおっ」。

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 滅多に拝めない景色を堪能した朝だった。写真はレンズをサングラスで覆って撮ったもの。1/400秒程度のシャッター速度。ピントは甘い。素人が費用も時間もかけずに撮った自己満足の出来映えながら、少々自慢ぽくアップの次第。

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無事に帰宅

 鳥取砂丘を離れたのは午後2時過ぎ。オープンしたばかりの「砂の美術館」には未練があったが、周辺のあまりの大混雑を見て見物は諦めた。

 砂丘の先は国道9号線から分岐して178号線を利用。道路は混雑もなく、快適に海岸線を走る。日本海側の海岸線を一度はなぞってみたかった。

 豊岡市内を抜ける際、助手席のカミサンが城崎温泉が近いことを知る。城崎へも行ってみたいと云い出したが、さすがに断った。運転手の身にもなってみろ。

 久美浜から国道312号線へ。京丹後市から天橋立へ抜け、宮津から舞鶴市へとひたすら走る。天橋立付近は以前にも走った道。何となく周囲の景色に記憶があった。

 午後5時半、道の駅「舞鶴港とれとれセンター」で休憩。折角だから海のモノを食べたい。カミサンが切望するものだから、夕食を兼ねる。閉店間際の食堂でカミサンはうに丼にありついた。舞鶴市の中心街は閑散としていた。連休中にもかかわらず、シャッターを下ろした店もある。地方都市の宿命か。

 丹後街道(国道27号線)を高浜、おおい、小浜、美浜と抜けて、福井県の敦賀到着は午後8時。松江から敦賀まで、およそ380㌔を一般道路を使って一気に走り抜けた。少々無茶な移動だったか。

 敦賀から高速道路利用。翌朝早く、無事に帰宅できた。走行距離1970㌔。今回も渋滞はほとんどなく(行きの名神で故障車があってノロノロ運転数分、鳥取砂丘のメイン会場で駐車場待ちの車列が往来を邪魔して数分の渋滞の2回)、みのる君夫婦の呑気で忙しいドライブも、めでたく終了した。

 北陸道から関越道を利用して帰宅したが、島根、高浜、大飯、美浜、敦賀、柏崎と通過した場所は、偶然にも原子力発電所のあるところばかりだった。

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鳥取砂丘見物

 松江宿泊の翌日は、いよいよ第三の目的地、鳥取砂丘へ向った。一度は訪ねてみたかった地。宍道湖大橋を渡って、山陰道(国道9号線)へ。以後、山陰道をひたすら東進。この海岸線を貫く国道も、一度は走ってみたかった道。

 昨日は絶好のドライブ日和だったが、本日は東に向う程に雲が広がって、名峰伯耆大山が霞んでくる。

 テレビコマーシャルで流れた「鳥取のハワイ」を通過する際は、話の種にわざわざ道の駅「はわい」へ立ち寄って、記念撮影(下の写真)。休憩も兼ねた。丘の上から、はるか遠くに霞のかかった残雪の大山が見えた。

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 鳥取砂丘到着は、昼過ぎ。となりの「こどもの国」は駐車待ちの車で溢れていたが、砂丘中央付近の駐車場には空きがある。意外に空いていたね。

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 ここで1時間以上、砂丘を彷徨う。カミサンは海岸まで下りていって塩水をなめる。みのる君はアップダウンの多い、しかも砂に足を取られて歩きづらい砂丘に往生しながら、それでも、今日のために準備したウォーキングシューズで、砂の丘を右往左往していた。はるか右手には大勢の観光客がうごめいている。ラクダを楽しむ姿が小さく見えた。

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 どうも、我々はメイン会場とはほど遠い場所に車を止めてしまったようだ。お陰で駐車に苦労することもなかったが、お店もなければ人も少ない。ちっと淋しい気もした。

 周囲を砂に囲まれた砂丘には目印がない。駐車場へ戻ろうと云う段になって、さて、どの辺に車を止めたっけ。カミサンとみのる君の記憶が食い違う。結局、二人の記憶を足して二で割った辺りに駐車場があった。目印の少ない砂丘を侮るなかれ。

 車に戻ったカミサンは、靴の中に入り込んだ砂を払うのに苦労していた。みのる君は準備万端だったから、平然としていた。いつものサンダル姿では、同様に大騒ぎなっていたと思う。が、ここでウォーキングシューズの出番が終了となって、さっさと本来のみのる君のスタイル、サンダル姿に戻った。

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松江再訪

 石見銀山を離れたのは午後1時半。次なる目的地は松江市にある松平不昧公の眠る月照寺。

 6年前の今時分にもこの寺を訪ねているが、その時、カミサンは松平不昧公の廟所を勘違いしたそうだ。前回は慌しかった所為もあり、どうも他の藩主の廟所を不昧公のものと勘違いしてしまったらしい。後々になって、自らのおっちょこちょいに気付いた様子。今回、改めて確認したいとのこと。みのる君にしてみればどうでも良い事ながら、一応、お付き合いしよう、と云うことで、今回のドライブの第二の目的地がこの月照寺に決まった。

 午後3時過ぎには寺に到着、一気に境内一周。松平家九代の各廟所、寿蔵碑の大亀や雷電の碑、宝物殿を巡る。例によってみのる君は足早に一巡して手持ち無沙汰の呈だったが、カミサンはじっくりと一つ一つ眺めていく。大した力の入れようだ。今度は勘違いせず、しっかりと不昧公を確認できた。

 午後4時過ぎ、予約しておいた近くのホテルにチェックイン。部屋に入って一服していると、カミサンが、出雲蕎麦を食する前に前回訪問時に立ち寄った喫茶店でお茶しよう、なんて云い出す。ついでに松江市内を散策しましょう。石見銀山でさんざん歩かされたみのる君は不満だったが、逆らえない性分で、しぶしぶ重い腰をあげた。

 6年前、出雲大社や松江の明々庵、松江城、小泉八雲旧居などを訪ねたが、少々強行軍だったため、満足に出雲蕎麦を味わえなかったのがカミサンの心残り。今回は、松江在住のBiancaさんのご協力を得て、おいしい蕎麦屋を紹介して貰っている。ホテルのフロントで場所を確認してから、いざ、市内散歩出発。

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 散歩中、上空に飛行機発見。性分で一枚撮影。よく見ると、すでに着陸態勢か、脚が出ている。出雲の飛行場に下りるのかな。

 6年前、田部美術館の前の喫茶店でコーヒーを頂いたが、訪ねてみると、時代に流されてしまったか、姿はなかった。カミサンは残念がっていた。宍道湖畔のホテルからここまで歩いてきた甲斐がない。踵を返して、今度はお堀沿いに南下。Biancaさんが時々通うらしい島根図書館の脇を通って右折。その先の方にある、Biancaさんお勧めの「ふなつ」と云う蕎麦屋に入った。すでに6時近い。市内散歩は4㌔近くに及んだが、ウォーキングシューズのお陰かしら、存外、気にならない距離だった。道すがら、カミサンは骨董品の店で徳利を仕入れる。転んでもただ起きない性分らしい。

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 カミサンは出雲割子そば、みのる君は天ざる。ビアへるんビールとか云う地ビールと地元大吟醸を、40時間以上不眠状態のみのる君は心地良く味わった。6年越しの出雲蕎麦の夢が叶ったカミサンも大満足の呈だった。

 ホテルに戻った頃は日没後の薄明。何とか宍道湖の夕景も楽しめた。

 翌朝、朝食前に宍道湖畔を散策。カミサンが岸辺でしじみ(と思う)を見付けて喜んでいた。

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 今回の松江訪問に際しては、松江在住のBiancaさんから貴重なアドバイスを頂戴していた。お陰さまで大変有意義な松江訪問となった。この場をお借りして感謝申し上げます。カミサンも大変喜んでおりました。

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石見銀山見物

 連休初日の4月28日朝9時半前、関東地方から900㌔以上も離れた島根県大田市の石見銀山世界遺産センターに到着。

 夜通し運転の強行軍で、翌朝、ホテルで知った関東地方の大きな夜行バスの事故を思うと、複雑な心境にもなる。みのる君の無鉄砲もそろそろ潮時かも知れない。が、無事に走れるのは綿密なスケジュールがあったればこそで、無鉄砲と慎重が同居しているから可能な荒業でもある。到着予定時間との誤差はわずか10分、走行距離の誤差は40㌔に過ぎない。900㌔以上も離れた場所へ、これだけの違いで走れるのは至難の業か神業か。大したものだと思う。

 移動中の計画はしっかりしているものの、現地での行動は一切無計画が信条でもあり、石見銀山に到着してから、さて、何を見ようか、何処へ行こうかと、いつものように思案していると、カミサンが大久保間歩(まぶ)という最大級の坑道見学ツアーの呼び込みに惹かれて、是非、行きましょうと駄々をこねた。あらかじめ予約が必要かと思っていたから、出発前から坑道見学は諦めていた。銀山の町並みや五百羅漢でも訪ねてお仕舞いにしようかと思っていたところにツアー募集の呼び込み。間もなく第2陣の募集締め切りと云う。カミサンは躊躇なく申し込んでしまった。仕方ないね。

 今回のドライブでは歩くことを覚悟していた。みのる君にとっては画期的で、事前にウォーキングシューズなるものを購入して準備万端整えての石見訪問だった。もっとも到着直前までは、いつものようにサンダルスタイルで、駐車場に着いてから、ピカピカの靴にはきかえていた。立派な心掛けだ。

 坑道ツアーの募集定員は20名。みのる君夫婦が参加したツアーは19名の参加者だった。まずは、センター内の一角で銀山の歴史等の講義を拝聴する。それから、手荷物ご持参はお断りなので、カメラ以外は全てロッカーに預ける。バスで5分程移動したところから、必ず用意された杖を持つよう指導され、好天の山道を登り始める。カミサンの勢いに引っ張られて、みのる君はしぶしぶと急な坂道を登る。持つよう指導された杖が大いに役立った。

 途中、何度か見学ポイントでガイドさんの説明を聞く。これは休憩も兼ねていると云う。一気に坑道へ向うと、疲労困憊の極に達する輩も多いと云う。案の定、ツアー客の1名が途中でリタイアしてしまった。車社会の住人には辛い坂道だった。

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 大久保間歩と云う坑道に入る前に、ヘルメットと長靴、懐中電灯が貸与され、完全防備で大久保間歩の狭い入口へ向う(写真は大久保間歩入口。入場前にガイドさんが説明する注意事項を拝聴している風景)。

 坑内は真っ暗。ぬかるみ。天井の低い所もあって、うっかりすると頭をぶつけてしまうが、思った以上に広い坑内だった。案内がないと迷子になってしまう。要所要所でガイドさんが丁寧に説明してくれるが、寒いし、暗いから耳に入らない。この日の島根は30度近い気温だったが、坑内は10度前後だったかな。真夏には格好の避暑地だ。

 およそ2時間半のツアー。みのる君持参の高度計で測ったところ、高低差140㍍、徒歩2時間程度の運動距離だった。いささか疲れたが、一見の価値は十分にあった。

 日本の世界遺産のうち、本州の世界遺産は今回の石見銀山で一通り巡ったことになる。残るは屋久島や知床など海の向こう。車では無理だろうな。

 本日でブログにアップした記事数は1400を数える。ちょうど節目。この辺でそろそろお仕舞いにしようかと思っていたが、 カミサンが異を唱えるものだから、もう少し、続けようかとも思っている。今回のドライブの続きもあることだし。稲みのるの思考回路にお付き合い下さっている各位にはお礼申し上げるとともに、もうしばらくのお付き合いの程を。

 

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